4.4 フィルター条件
SaCa DataVizは、グラフとアトラスのデータにフィルター条件を追加する機能をサポートしています。この機能により、有効なデータを選別し、ダーティなデータを消去することが可能です。
まず、フィルター条件の使い方を説明します。次に、時間、数値、文字という3種類のフィルター条件の概念と使い方について説明します。
4.4.1 フィルタ条件の使い方
4.4.1.1 グラフでフィルタ条件を使用する
文字型フィルター条件を例にして、対象フィールドをフィルター領域にドラッグすると、「フィルター設定」ダイアログがポップアップ表示されます。
「中国・四国」と「中部地方」にチェックを入れて、「OK」ボタンをクリックすると、対応するグラフデータのフィルター設定画面が表示されます。
4.4.1.2 アトラスでフィルター条件を使用する
アトラスにあるフィルタ条件は、2つの表示形式があり、機能がまったく同じで、プロジェクトのニーズに応じて、選択し、または組み合わせて使用することが可能です。
(1)すべてのフィルターバーをアトラスの一番上に配置し、ボタンによって「展開(表示)」と「折りたたみ(非表示)」の切り替えを行い、「確認」ボタンをクリックして、フィルター条件を有効にし、「リセット」ボタンをクリックして、フィルター条件を初期化することが可能です。
(2)アトラス画面では、フィルタ条件を自由に並べ替えるには、「確定」と「リセット」のボタンを画面にドラッグする必要があります。「確認」ボタンをクリックして、フィルター条件を有効にし,「リセット」ボタンをクリックして、フィルタ条件を初期化することが可能です。
4.4.1.2.1 上部のレイアウトを使用する手順
(1)アトラス編集画面では、左側の「データ」列を展開し、対象フィールドをフィルターバーにドラッグします。
(2)アトラス再生画面では、アトラスの一番上にあるフィルターバーを展開し、フィルター操作ができます。
4.4.1.2.2 フリーレイアウトを使用する手順
(1)アトラス編集画面では、左側の「データ」列を展開し、対象フィールドをフィルターバーにドラッグします。
(2)フィルターバーにある条件を、作成された「空白」または「フリーブロック」にドラッグします。
(3)リソースバーにある「ボタン」を作成された「空白」または「フリーブロック」にドラッグし、右側のコンテンツ設定でボタンの機能を指定します。
4.4.1.3 アトラスとグラフのフィルタ条件の使い方の違い
SaCa DataVizは、グラフとアトラスの両方でフィルター条件の使用をサポートしています。両者の使い方は、何の相違点がありますか?場合によって、どのように選択すればよいでしょうか。
グラフでフィルター条件を設定した場合、条件を満たさないデータを完全にフィルタリングします。フィルタリングされたデータは永久に表示されず、フィルター機能は、一般的にダーティなデータの処理に使用されます。
アトラスでフィルター条件を設定した場合、条件の変化に応じてデータを動的にフィルタリングし、新しいデータをグラフに再割り当てして、グラフの更新をトリガーします。これは、一般的に業務用のセルフサービス型のデータ分析に使用されます。
4.4.2 3種類のフィルター条件の概念と使い方
4.4.2.1 時間型のフィルター条件
時間型のフィルター条件は、主に時間型のフィールドに対応し、「年月日」、「時分秒」、および「年月日時秒」などのタイプを含みます。時間タイプをデータセット画面で設定する必要があります。設定した後、フィールドの前にカレンダーアイコンが表示されます。時間型のフィルタ条件には、「ドロップダウンリスト」、「相対の時間」、「時間の範囲」、「開始日時」、「終了日時」、「特別な時間」という6種類があります。
4.4.2.1.1 ドロップダウンリスト
ドロップダウンリスト機能は、一般的に使用される相対時間範囲を提供しており、再生時にドロップダウンリストの方法で表示します。左側は、現在サポートされているオプションであり、右側は、再生時にドロップダウンリストに表示されるオプションであり、しかも右側に条件のデフォルト値を設定できます。
4.4.2.1.2 相対時間
相対時間は、リアルタイムで更新される動的データに対応しています。
例を挙げて説明します。2017-02-04に、グラフの相対の時間を現在の四半期に設定した後、グラフにおける検索対象となるデータは、2017-01-01から2017-03-31までのデータになります。次に、システム時間2019-02-04に、このグラフを再生した場合、グラフにおける検索対象となるデータは、2019-01-01から2019-03-31までのデータになります。
例えば、「前の3年から現在まで」を選択した後、2017-02-04に、グラフを再生した場合、グラフにおける検索対象となるデータは、2014-01-01から2017-02-04までのデータです。2019-02-04日には、グラフを再生した場合、グラフにおける検索対象となるデータは、2016-01-01から2019-02-04までのデータです。
(1)「前のX年」と「前のX年から現在まで」の違いは何ですか? 「前のX年」とは前のX年の年を指し、グラフでは、その年のデータのみが表示されます。
「前のX年から現在まで」は、前のX年から現在までの期間全体を表します。グラフでは、この期間にあるすべてのデータが表示されます。
(2) 「再生時にドロップダウンリストで表示」とは?
通常の時間型のフィルター条件であり、インタラクションを行う場合、時間コントロールの形式で表示されます。この機能にチェックを入れて選択した場合、ドロップダウンリストの形式で表示されます。
4.4.2.1.3 特別な時間
特殊な時間の使用例は少なく、空のデータをフィルタリングする場合に適しています。「NULL値」を指定した場合、空のデータをフィルタリングすることができます。「NULLではない値」を指定した場合、空ではないデータをフィルタリングすることができます。「すべての値」を指定した場合、すべてのデータをフィルタリングすることができ、ファイルター機能を使用していない場合に等しいです。
4.4.2.2 数値型のフィルター条件
数値型のフィルター条件は、数値タイプのフィールド(すなわち、メジャー•フィールド)に対応しています。数値型のフィルタ条件には、「双方向」、「最高」、「最低」、「特別な値」の4種類があります。
4.4.2.2.1 結合前にフィルター
「結合前にフィルター」とは、フィルター条件に基づいてデータをフィルタリングしてから、データを結合してグラフを作成することを指します。例えば、フィルター条件の最大値を20に設定した場合、グラフの詳細な属性を見て分かるように、20を超える数値は、すべてフィルタリングされました。
4.4.2.2.2 結合後にフィルター
「結合後にフィルター」とは、データを結合して計算してから、フィルター条件に基づいてデータをフィルタリングして、グラフを作成することを指します。
例えば、「結合後にフィルター」の最大値を2000に設定した場合、グラフで表示されたデータは、すべて2000以下です。
4.4.2.3 文字型のフィルター条件
文字型のフィルター条件は、文字型のフィールド(すなわち、ディメンション・フィールド)に対応しています。文字型のフィルター条件には、「通常」と「ワイルドカード」の2種類があります。
「通常」タブで、シーンのニーズに応じて、フィルター・フィールドにチェックを入れるだけでよいです。
4.4.2.3.1 ワイルドカードの使い方
ワイルドカードは、ファジーマッチングの方法でフィルター条件を決定します。例えば、「ワイルドカードを入力してください」ボックスでは、データ「四国」の内容は、「四国」の内容を含む条件、または「四国」で始まる条件、もしくは「四国」で終わる条件を設定できます。